診断時:40歳代後半 インタビュー時:診断から18年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:八戸地域 世帯状況:夫婦のみ 備考:子宮がんも発病 |
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だから、最初のがんをやってから6年くらいは薬を飲みました。途中で先生のほうで「もうそろそろ薬をやめてもいいかな。やめるかな」と先生の口から出たときも、「まだちょっと心配だから、もうちょっと飲ませてください」と言って、3種類飲んでいたものを1種類を減らして、また減らしてというふうにして、最後まで飲んだのがやっぱり6年くらい飲みました。
「今持っているのがなくなったら、そろそろ終わりにしましょう」と言われて、それくらい年月がかかったんです。自分の体がこれだけ傷ついているのにそんなに簡単にやめちゃっていいのかと思うのと、本当に心配な面も、後遺症というのか肩の冷えがずっとあったので、今でもありますが、そういう不安から、腕も重たいし、でも、年月がたつにつれて、利き手が右手なので使う回数が多くて、疲れると左を使うことも覚えて、自分の体をだましだまし、上手に長い年月の間に生活できるようになってきました。そして、最初は2週間ごとにお薬をもらっていましたが、1カ月とか3カ月、半年になりました。
それからずっと1年に1回は定期健診に行って、15年たったときに2回目が見つかりました。
そういうこともあっても、私はその後もずっと行き続けて、結局、数年たった後では1年に1回ずつ行くようにしていましたので、2回目にがんが見つかった時点で、行っていたおかげで見つかったんだと。もし、これが「いいや」と思って、行かないでいたら見つからなかった、わからないで自分で治ったという感じで、そんなにケアもしないでいたら見つけられなかったかもしれないと思っています。
――一番最初の乳がんはどちら側だったんですか。
右です。
――今、お話ししてくださった2回目は?
左です。