診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から18年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:子宮がんも発病 

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最初は全摘でしたけども、2回目のときは部分で、「これは残します」という形でした。最初はショックが大きいから、先生からどんな説明を受けたかは、今となってははっきりと覚えてはいないんですけども、2回目のときはきちんと、娘も行って説明を聞いて、こういうふうにして残すとどれだけのあとの治療があって、残さないとどれだけのこういうのがありますというのを文章でもらいました。

 

後々確認できるし、自分でも納得した上での選び方ですので、部分にするか全摘するかというのを聞かれて、「いや、どっちにしようかな」と、「部分的にすると手術の後に放射線治療が25回あります」と、きちんと説明されたもので、それに通うのも大変だし、お金もかかるだろうなと思って、全部取っちゃってと思っていたら、娘に「全部取らなくて済むというんだったら全部取らないで放射線治療に通ったらいいでしょう」と言われまして、じゃあ、そういうふうにしましょうということで、結果的にはやっぱり、あった(残した)ほうが自分的には、精神的にはすごく楽でした。最初にやった年代でも残すことができていたら、私はあんなに精神的な苦しみを味わわなくて済んだなとつくづく考えます。

 

だから、年月がたってこんなに違うんだなとつくづく感じました。そして、2回目のときは放射線治療もきちんと説明があって、薬もこれだけ飲んでくださいと。放射線治療と薬を飲むか飲まないか、治療するかしないかで、これだけの生存率がありますよと、ちゃんとパーセンテージも出て、説明文もきちんといただけて、最初のときはなかったからショックも大きかったし、「今はいいね。自分で選べるし」と娘に言っています。