診断時:60歳代後半

インタビュー時:診断から3年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:

備考: 

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それでも、1年目、2年目よりは、今年に入ったら、どこか痛いと心配になって、落ち込んでなかなか這い上がれないんだけども、今は前よりは大分良くなりました。前だったら、1年目とか2年目のあたりは、落ち込めばもう全然這い上がれなくて、本当にだれかに頼らなければだめであったけども、今だったら、病院に行って検査してきて、「大丈夫だよ」って言われれば安心して帰って来て、前よりはずっと良くなりました。やっぱり時がたつとね。

 

それに、こういう集まりとか何かがあって、みんなの話を聞いたり、また、いろいろな人の話を聞いたりして、それなりにやっていますので、今のところはどうにかこうにか、頑張れるだけもうちょっと頑張ってみようと思って、お医者さんの指示に従ってやっています。安心はしていますけどもね。骨に転移するのが怖いなと思ってね。

 

何年にもなるんだけども、大腸ポリープも取ったりしているんですよね。今は大腸のほうは、前に小さいのが残っていたよと言われていたんだけども、今調べると、何もないよって言われるから安心していますけどもね。大腸がんのほうは自分でも見つけることができるので、今はトイレに入っても、和式ならわかるんだけども、洋式になっているから、自分でやったのがスッて下の方に入っていくから、自分で見ようとしてもちょっと見れないときがある。そのポリープがあったときも、気づいたのが和式のトイレに入ったとき、何か出血があるようだなと思ってすぐお医者さんに行ったら、「これは大きい病院に行ったほうがいいです」って言われて、そのときも、2泊3日くらい、ポリープを取りにB病院に入院したんです。その後は普通の、個人の病院で診てもらっていますけども、今のところは大丈夫のようです。

 

でも、自分に一つでもがんがあるということはすごく敏感になっていて、どこか痛いと、どこかに転移しているんでないかしらという不安だらけです。ですから、いつでも病院には行って検査があるごとに先生に頼って、とにかく先生の言うことを聞いてやらないとだめだと思って通っています。おかげさまで今のところは何事もなく、こうして2年半も元気でいられたので、もうちょっと長生きしたいと思っています。

 

 

 

この間も行ってきたんですけれども、全然転移していないから大丈夫だと言われました。それまでちょっと、不安はないわけではなかったですよ。

 

――抗がん剤をやめた後はどうなってるかなと。

 

わからないものだから、ちょっとすれば転移しているんじゃないかなという不安もないわけじゃなかったです。

 

―-どういうときに思われました? ずっとある不安ですか?

 

何もやることがないものだから、そういうのしか考えることないの。何か仕事をしていれば、そういうことは頭に入らないんだけど、何もやってないものだから、退屈だから、そういうものが頭に入ってくるんじゃないですか。(笑)

 

――今、1日はどんなふうに過ごされていますか?

 

その日によって違いますけどね。

 

――今日はわざわざここまで出てきていただいて。お一人で考える時間を過ごすというときもあるわけですか、おうちで。

 

――そうだね。だれもいなければ考えないこともないですよね。考えないようにしてはいるけれども、ついついと出てきちゃうんだよね、頭の中に。