診断時:50歳代前半 インタビュー時:診断から8年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:青森地域 世帯状況: 備考: |
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そうなのさ、今までは何とも、どこが痛くても気にしなかったものが、今、ちょっと喉が痛いとなれば、「もしかしたら喉頭がんだべが」とか「食道がんだべが」とか、要らない心配がまず走るよね。
――そうですよね。そのときに何か医療者からアドバイスとか、フォローがあると安心材料にはなるのかなと思ったりしますかね。外来に行ったときとかね。
今まで気にしてなかったものが、だって、乳がんくらい浮気病ないっていうし、どこに転移するかわからないっていうから、頭が痛いと脳にいったのかとか思うし。心配事が絶えない。10年たったからオーケーということではないものね。とりあえずはオーケーということで。
この間、放射線の先生にそれを言ったらね、「今ちょっと腰が痛いんですけど」っていったら、トントントンってやって、「大丈夫ですね。いいですよ。CTで異常がなかったんだから」って言ったんだけれども。そういうふうに腰痛を持っている人は、常に不安だよね。転移してもわからないし、どうなのかなと思ったり。
前に、この患者会で年配の人が、もう亡くなったんだけれども、そういう人がいて、「Fさん、乳がんは10年、10年っていうけども、10年で安心しちゃだめだよ。私は20年くらいで足の骨に転移してさ」って言ったから、「そうなんですか」ってそういうのを聞けばまた不安になったりして。
――そうですよね。不安になると同時に、気をつけなきゃというところもあるでしょうけどね。
だから、安心はしていられないんだなと思うけども。
――検査結果を待つというのは非常にね、また不安があるから。
そうそう。大丈夫だと思っても何かドキドキするよね。