診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から18年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:子宮がんも発病 

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――体力もかなり落ちたんですね。

 

そうです。最初、仕事に行くというのがちょっと不安でしたけども、行けるということのほうに希望をつなげたら、やっぱり行きたいなというほうが勝ちましたもの。回復して行かなきゃという、それがなければ、まだそのままダラダラと、気持ち的に「私は病気したんだ、がんをやったんだ」といって、多分参っていたかもしれないですけども、仕事があるんだから行かなきゃならないから、行こう行こうというそっちの気持ちのほうが勝ったんです。会社のほうでも「いいですよ。また来てください。」と言ってくれるもので。

 

――言ってくださったんですね。

 

はい。行くことができて、回復はそこから早いものです。最初は半日くらいで帰りなさいと言われて、体を慣らしなさいと言われて、3~4日間は半日くらいで帰って、次からは普通に働けるようになりました。

 

――会社とか職場の方が理解がおありなんですね。

 

上の方が、一緒に働いている人には何も伝えてないもので。大々的に公表する人もあるかもしれないんですけども、私の場合はそういうので、「大変だね」と言って何か気を遣われるのが嫌なものだから、だから、言わないの。言わなくていいんです。

 

――一番上の上司だけで。

 

そうそう。経営者の方と事務所の方は知っているけども、中には働いている人も知っている人もいるかなと思うけども、まあ、言わないことになっているはずだから、そっちも言わないですし、事務所でもたぶんそれは直接漏らしていないはずですので。ただ、3週間くらい休んでいるから、あれっ?とは思ったかもしれないですけどもね、でも直接は言わないです。そちらからも言わないから、これはそれで良しとして、普通に素知らぬ顔をして働いて復帰していました。