診断時:30歳代後半 インタビュー時:診断から31年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:上十三地域 世帯状況: 備考: |
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――忙しく稼いで、でも、手がしびれるし。
力が入らないんだもの、こっちが。今でも鎌を持って草を刈ったりするのはできないんです。
――そうですか。今でも力が入らない?
右が力が入らないの。
――右利きですよね。字とかも。
私、右利きだから、本当に鎌を持って草刈りとか何とか、そういうのは本当につらかった。今でもつらい。今、隣の人たちと話をして、「私、とても鎌を持って草刈りをやれない」って言えば、「なーに」って。動いてるから、よその人たちはそう思うのかもしれないけど、自分としては、今でも力が入らない。
――見た感じお元気そうだから、わかってもらえないんですよね、逆にね。
だから、今は草刈りの機械、隣近所の人より先に買ってもらって、田んぼのほうはその機械でばかり草刈りするの。そういうふうにつらいことばかりね。病気のことは全然知らないの。こうすればこうだとか、どうだということは知らなかった。
――病気そのものよりも、手が動きにくいことでの苦労。
そういうふうな苦労だけは覚えてるの。