――でも、周りの方に言うのは全くためらいもなく。

主人のおばあちゃんには言ったけども、おばあちゃんから、お父さんの兄弟にはみんな教えたと思います。あとは来ても、疑いがあるとか何とかはだれも言わない。差し障らないような、話題にはしない。

――話題にはしないけど、みんな知っている？

うちの兄弟は「早いほうがいいね」っていうことは言いましたけど。

――もう伝わっているんだけども、あえて話題にはしないという状態で。ご親戚以外の方にもお話しされている？

言わなかったです。

――それはお話ししにくい？

そうですね。

――ご親戚以外にはあまり言わなかったんですね。

そう。今も会社に行っているんですけども、会社に行っても、知っている人が３人くらいかな。本当に親しい人にしか言っていない。だから、あとの人は、私が乳がんをしたということは、わからないみたいです。

――隠していらっしゃるんだ。（笑）

私は言いたくないっていうのが、女の職場だしね。

――同僚の方はみなさん女性？

男の人もいるんですけど、やはり言いたくない。

――女の人のほうが言いたくないですか？　相手が女性のほうが。

うん、そうですね。

――そうですか。

そういうのって、何て言うのかな、すぐ「あの人がんなんだってよ」とか、「そうなんだってよ」とかって。そういうのってすぐ広まるでしょ。そういうのは嫌だから、現在の会社で、私はこういうふうにしゃべって、何でもやるから、休みの日にみんなで温泉に行こうとかって言うんだよね。私は、「今、生理中だから行かれない」って言うと、「いいよ、済んでからで。生理あるの？」とか言われるんですけども。（笑）だから、知っている人は本当に親しい人、３人かな。そのくらいにしか言っていないです。あとは会社の看護師さんには言っているんですけども。健康診断なんかが来ると書いてあるから、看護師さんは知っているけども言わないし。