診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から8年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:

備考: 

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――やはりあとは、誰にも知られたくない、友人にも自分ががんであることを言いたくないって。

 

隠してる人いるね。

 

――そういうふうにして見られるのが嫌だというふうにおっしゃる方も多いんですね。でも、こちらに来られてお話を聞いていると、みんなすごくオープンに。

 

そうだよね。隠す必要はないし。

 

――周りの方もそうでしたか。ご家族とか、親戚にはあまり言わないようにしようとかというのもない?

 

ううん、全然。

 

――地域性もあるんですかね。関東のほうだと結構、言わないですという人が多くてですね。

 

そうなの? 私は、店のお客さんにも平気で教えているし。だから、みんな「無理するなよ」とかって言ってくれて、「大丈夫、大丈夫」とかさ。

 

――そこで助け合いが生まれるのかもしれないですね。

 

うん。中には、同じ同僚の人でがんになっちゃってって連れて来て、ママに相談せいとか、そういう人もいるし、結構そういう人が多いね。

 

――それじゃ、相談の場所になる。飲みに行きつつ。(笑)

 

そうそう、それからは来ないけれどもさ。(笑)

 

やはり大丈夫だよとか。ある学校の先生もなったって校長先生が来て、私の友達なんだけれども、そうしたら、今、うちの事務の人が乳がんで手術なんだけれども、私の知り合いで今も元気で働いてやっている人がいるから、心配ないよって言っているからって言って。「言って言って、私もお見舞いに行きますから」とか言って。

 

やはり、こういうふうに私は元気よというのがみんなに安心、こういう人もいるんだということを見せたいと思っていますから、大っぴらに言っています。だから今は、温泉に行っても、昔はタオルで隠していたものも隠さないで、さりげなく、これくらいはやりますけれども。そうすれば、中には「背中を流しましょうか」って来てくれる人もいるし。「大丈夫、運動になりますから」とかって言ってね。