診断時:50歳代前半

インタビュー時:診断から8年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:青森地域

世帯状況:

備考: 

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隣のベットの人は田舎のほうから来ていて、(病院所在地)から離れているものだから、身内の人がそんなに来れないのね。

 

そうすれば、2人ともハーセプチンをやるときは、その病室から別な治療室でやるんです。そのときに、おしっことか便器にやるから、そうすると、うちの母親が2人分やってくれたりさ。親っていいなと思った。でも親不孝だな。歳いった母親にこんなことしてと思ったけれども。

 

――親は親ですよね。やはり、いつまでたっても親は親だから。一緒にいれるという、そういう密な時間というのが逆にないですよね。病気を患って、何か変わったな、自分で見方が変わったなというのはありますか。

 

最初はありました。2年くらいは。やさしくなったり、しゃべり方もやさしくなったり、主人に対してもあまり怒らないように。でもやっぱり、ある年数が過ぎたらすっかり戻りました。(笑)

 

――元に戻った。(笑)

 

声自体もまた腹から出るようになったし。最初はちょっと声が出なかった、大きな声が。なぜだろうね。別に喉の手術をしたわけでもないんだけれども。今は腹の底から出るし。

 

――お気持ちというところもあったんですかね。

 

何なんでしょうね。でも2年くらいはやさしかったな。(笑)