診断時:70歳代前半 インタビュー時:診断から2年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:青森地域 世帯状況: 備考: |
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でも、最初から冷静だったから、驚きもしなかったし、眠れないとかもなかったし。意外と人間が冷めていたのかもわからない。(笑)こうなったときには自分はこういうふうな気持ちでいようと思っていたし。
でもやっぱりね、言っちゃなんだけれども、もし主人が生きてれば私は手術ができないと思う。誰も主人を見てくれる人がいないから。主人がもし生きていたら、トイレに行くのもやっとの状態だから、足腰悪くて。主人が生きていればね。主人が亡くなった後にがんが見つかったからいいものの、私のがんが見つかった時点で、主人がまだずっと生きているのなら、入院もできないし手術もできないし、がんを付けたまま今に至っていると思う。
そういう人だから。娘たちは世話はしないって。あんたが病気になっても、父親は見ないってしゃべったから。だから、ちょうど良くなっているんだよ、これは。だって、しょっちゅう病院に連れて行かねば(行かないと)、みんな私が付いて行かねば(行かないと)だめだもの。タクシーで連れて行って、本人がタクシーから降りる前に車椅子をC病院の中から引っ張ってきて、乗せて院内に連れていくものだから、その繰り返しだったもので。