診断時:40歳代前半

インタビュー時:診断から19年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考: 

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父は、私が中学校1年生のときに亡くなりまして、そのころはまだ、早期とかじゃなく、父が胃がんの手術したころは、前は、入りたいと言うとおうちの人を1人、手術場に入れたみたいなんですよね。そのときに、兄が高校終わったばかりかな、兄が中に入って、父のお腹を開けたみたいで、そして、先生方がこう顔と顔を見合せて、すぐ縫ったみたいなんですよね。そのときに兄はまだ十何歳だから、全然わからなくて、出てきて母に、「手術って簡単なものだね」って。「開けたなと思ったら、先生同士で顔を見合せて縫ったよ」って言ったって。そのときに母親は、これはだめなんだと思ったみたいです。それこそ今から何十年も前だからね。本人は手術したから治ると思ってたみたいですけども、母は、これはだめなんだと思ったみたいです。

 

――お父様にはお話ししないで。

 

今だったら全員、やってもいいですかとか、普通にね。前は何も言わないで、父はがんだとも知らないで。

 

――がんだということもお父様には知らされないで。

 

知らないで。昔はがんと言われれば手遅れだってね。母は手遅れだったと言っていたけどもね。だから、私は父が胃がんで亡くなっているから、胃だけは、だれが兄弟であれするかわからないし、どこに遺伝子があれしているかわからないから、胃だけは何があっても、うちの兄弟たち全員がもう、ちょっと胃の具合が悪いと「病院さ行って来る」って、みんなピリピリしている。胃の場合は。