診断時:40歳代前半

インタビュー時:診断から19年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考: 

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取ったほうが完全に、全然入ってないと思うけども、取ったほうが100パーセント完全に、どこに移るということもないですよと言われたから、「取るのはいいです。取ります」って。取った後を見たときはすごいショックだったけども、「取ってもいいですか」と言ったときは「いいです」とは言ったのね。もしこれを残して、今は部分だけ取ったりしているみたいですけど。私のときは、ほとんどの人が全部取るときだったからね。

 

――じゃあ、取ることは、迷わず取ったんだけども、取った後で……。

 

やっぱり見たときはね、それはありましたよ。

 

――いつ目にされたんですか。初めて……。

 

見たのは、糸を抜いたりなんかしたとき。見てるからね。

 

――処置をするとき。

 

ある程度たてば風呂に入ってもいいよとかっていうでしょ。そのとき見たときに、「わあ、すごい」ってショックだった。病院のお風呂に入ってきてもいいよって、今、女の人ばかり入っているからって、行ってみて、だれも入ってないようなときを狙って入ってきた。みんなはそうじゃないかもしれないけども、何かみんなチラチラっと見ているような感じがするのね。

 

――いないときに入って。

 

そう、いないときに入って、石鹸を1回かけて、頭を洗って、ササッと上がってくるような感じ。見られたくないというのがありましたね。病院でもね。病院だっていろいろな患者さんが来るでしょう。乳がんの人ばかりじゃないでしょう。

 

――傷跡なんかも割と隠れやすい位置にあるということで。

 

そうですね。真っすぐになっているので、ちょうどこれがパットの中に入りますので、横じゃないので、ちょうど隠れます。

 

――そうですね。お洋服を着てらっしゃれば、言われない限り全然そんなふうには見えないですけども、おしゃれなんかするときに不便を感じることってありますか。制約があったりとか。

 

いや、ないです。やっぱりTシャツそのもの1枚だけじゃなく。

 

――ちょっと守るように?

 

何かベスト系のものとか、直接1枚だけということはないようにしています。

 

――1枚にできなというのは?

 

抵抗があるんでしょうね、やっぱりね。必ず何かこう上にパッとはおるとか、編み系のものを着るとかをやっています。