診断時:40歳代前半

インタビュー時:診断から31年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:上十三地域

世帯状況:

備考: 

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――皆さんどうなんですかね、イメージとして、がんは怖い病気と思っていらっしゃるんですかね。それとも……。

 

一般の人は怖いと思っている人が多いでしょう。(患者会)の人はみんな気持ちが座って、がんに対する気持ちというのはみんな固まっています。だから、脊髄小脳変性症の話を聞いても、「いや、ずっと前からそうだもの」というみたいにね、私はあまりショックを受けなかったんです。がんは手術して取ってしまえば治るでしょう。この脊髄小脳変性症はどんどん進んでいくでしょう。一般の人はすごくショックだと思うんですよ。でも、私はあまりショックではないんですよ。病気とともに生きて行くということで。だって、そうしないと生きていかれないものね。

 

――病気と付き合っていくということですね。

 

そうそう、そういう気持ちが大事だなと私は思っています。

 

――そうですね。Aさんにとって、ご病気、乳がんでも甲状腺がんでも、今回のでもそうですけども、ご病気になって得たものというのはどんなことですかね。

 

そう言われれば、得たものね……。

 

――考え方が変わったとか。

 

私ね、自分の我が強いものだから、人の意見をあまり聞かないというか、でも、相手の話をよく聞くと、そういう気持ちは病気になってから変わりました。まずは、相手の話をよく聞くと。そう言われると病気になってから変わりました。今思えば、小さい身近なことですけども、それくらいですね。