診断時:40歳代前半 インタビュー時:診断から31年(2009年) 性別:女性 保健医療圏:上十三地域 世帯状況: 備考: |
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――「患者会」は、Aさんのようにご病気になられてから大分たった方が多いんですか。それとも、本当に、今、治療中という方も……。
4~5年前から、1週間前に退院したよと、これから抗がん剤だよという人も中にはありました。
――いらっしゃいましたか。
昔は入院というのは1カ月、2カ月は普通だったですよ。今は14日しか置かないということなんでしょう。
――そうですね。
だから、手術して14日目に退院してきたよという人がざらにあるわけでしょう。粘って1カ月置いてもらったという人がもういいほうで、1週間前に退院したという人も中にはいるから。きょうは来ていないんですけども、その男の人とか、再発か何かわからないけども、またやらなければならないと紹介状を持ってうろちょろしている人もいるしね。そういう人がいっぱいいますよ。
――そういう方にとっては本当に先輩たちがたくさんいらっしゃって、ためになるお話が聞けますよね。
はい。そうすると、がんは自覚症状というのはほとんどないでしょう。どこでわかったとか、そういうのも一生懸命聞かれてるの。「あんた、どうして肺がんというのがわかったの」とかね。大抵は健診ですね。
だから、人の言うことは、いい面も悪い面もあるけども、拾える部分はたくさんありますよね。参考になる部分ね。そういうのを、あんまりね、自分が強いために無視してきた面もあるんです、仕事でも何でも。でも、人の話を聞くという態度が大事だと、そこからやっぱりいろいろなものが生まれてくるというのが、「患者会」に入って初めてわかったようなものです。
――そうなんですね。やっぱりいろいろな方がいて、いろいろな経験をされているから、得るものが多いですよね。
はい。10人いると10人の考え方が違うしね。十人十色で、生活も考え方もそれに対することも、いろいろなことが違いますので。それをよく聞いてね、自分の生活に当てはめて考えてみる、できないものはできなんだと。いいところは、ここを直そうと、そんな気持ちでやっています。