診断時:40歳代後半

インタビュー時:診断から18年(2009年)

性別:女性   保健医療圏:八戸地域

世帯状況:夫婦のみ

備考:子宮がんも発病 

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――わかりました。あと、この時期、この時期と、多分、Aさんの中ですごくおつらい時期とか、少し乗り越えられた時期とかがあったと思うんですけども、その時期によって、こういうサポートがありがたかったなとか、何か思い出されることはありますか?

 

私にとって何って…、私にとって一番ありがたいのは(患者会)に尽きます。2回目の手術をしたときも、皆さんには(患者会)の方にも言わないでいたんです。

 

――そうなんですか。

 

そして、会の中で年に何回か食事会があるんですよ。その日にちが決まっていたんです。今、手術したらその日までに退院できるかなと、その食事会に出たい、その一心で、「先生、この日にこれがあるので、前の日にでも退院できますか。もしできなかったら、この日に一時外出をください」と言って、とにかくそれに出たいがために頑張って、気持ちが行きたくて、そしたら運良く、先生が「じゃあ、前の日に退院してもいいですよ。検査結果も出ましたから」と言って許可が下りて退院して、翌日に集まりに行きました。新しく入会された方もいるしということで、自己紹介をしてくださいということで、一応2回目をやって「実は、昨日退院してきました」と言ったら、そこでみんなに「えっ?」と言われて、私はそこに行きたいがために頑張っていたものだから、結局、それが私が元気になれるということなんですよ。集まる、皆さんに会えるということが、そのグループの存在がすごく私には、ほかのお薬よりも一番効く薬だと思っています。

 

――そうなんですね。お話を聞いているとすごくそう感じます。

 

病院の先生がいて、手術はしてくれて、悪いところは取ってくれますけども、あと、飲まなければならないお薬は飲みますけども、それ以外の何かと言えば、私はそこに行き着くしかないんです。

 

――そうですね。本当にお話を聞くと、Aさんは(患者会)に出会えてよかったですね。

 

そうです。はい。

 

――そうですか。2回目のときに(患者会)に手術されることを言わなかったのは?

 

言わなかったです。

 

――なぜですか?

 

なぜかというと、私が何人かにお知らせすると、やっぱり気を遣って病院に来てくださるじゃないですか。そこには手術した後の弱い自分がいるじゃないですか。元気になった自分で皆さんとお会いしたいわけです。予定が決まってなければ状況が違ったかもわからないですけども、この日に会いますというのが手術前からわかっていたから、その日に向けてというのがあったから、そのときは。