妹が心配して、家に閉じこもっていればだめだということで、大正琴の先生を家によこしてくれたんです。

今度はまた、妹が絵手紙もいいよと言うので、現在も続いているんです（そうですか）。

そういうのをやっていれば忘れている部分があって、すごくいいなと思ってます。家を出たくなくなるというのがなくて暮らしたから、これは幸せだったなと思っています。

がんになった人が閉じこもって、余計に神経を患ったというのを聞いたことがあって、私と一緒に行っている人があまり外に出なくて、夜、眠られなくて、神経内科というところにも通っているということを聞いたから、うちの妹がそれを先に聞いてきたもので、私の場合は大正琴でしたけども、簡単なものだったから良かったんです。

――そうですね、がんの方でちょっとうつ気味になるような方も……。

妹が聞いてきて、私のところに大正琴の先生をよこしてくれて、仲間が、話し相手があったらいいのかなと思ったんじゃないでしょうかね。それはありがたかったなと今は思っているんです。