診断時:60歳代後半 インタビュー時:診断から1年(2009年) 性別:男性 保健医療圏:青森地域 世帯状況:親子 備考:正確には結腸がん |
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――人によっては、毎日見舞いに来てくれて、何もしないけれども、それがうれしかったという人もいるんですけど、そういったところはどうでしょうか。
全然ないです。
――Eさんは、来ても、来なくてもという感じですか。
そうそう。いや、正直言えば、床に入ってるとき、来てもらいたくないものですよ。こっちでウンウンうなって寝てるときに「具合どうだ?」と言われると、本当は来ないほうがいいなと思うときありましたよ。
――それはご家族、奥様やご家族であっても?
だれであっても。他人であろうと身内の人間だろうと。
――一人でそっとしておいてほしいと?
ありましたね。うなって寝てるとき、「どうだ?」と来られると、話をしないわけにいかないでしょう。「苦しい」「大丈夫だ」って言ったって。
――話をしないわけにいかないから、どんなに苦しくてもね。
ですから、まず1週間ぐらいは来てもらいたくないという感じですよ。手術5日から1週間たてば、体のほうも大体落ち着きますからね。
――落ち着くまでは、あまりこう来て「どうだ?」と言われるのはご負担だったんですね。
そうそう。
――そこは「来ないでくれ」というのは言いづらかった?
言いづらかったね。
――そうすると、1週間たって、ちょっと体が落ち着いてきたら来てもいいなと。
来てもいいけど、手術が終わったばかりとか、次の日とか、本当に来てもらいたくない。
「来るな」とも言えないし。